どのようなパーティーを作りたいか

パーティーを作ってみよう!

ポケモンを対戦のために6匹集めたのがパーティーです。またはチームとも言うかもしれません。

ここまで対戦に関する知識を見てきましたので、それを考えながらパーティーを作ってみましょう。

まずは、どのようなパーティーを作りたいか、という点から考えるのが良いと思います。やりたいことが特にないのであれば、強い人のパーティーをそのままコピーして使うのがお勧めです。pi-trasが運営しているもうひとつのウェブサイト「Pokemon☆Polar!」では、定期的に開いた非公式大会の上位入賞者のパーティーを公開しているので、参考にしてみてください。

コンセプトをきめよう

コンセプトはつまり「何をしたいか」です。最初のうちはこれを具体的に決めることで、対戦時にぐだぐだの対戦になり、どこがミスプレイングであったのかが分からないという状態を防ぎ、失敗・成功を分かりやすくすることが可能です。明確な「勝ち筋」を考えてください。
「ピカチュウを使いたい」などの抽象的な概念よりも「バトンタッチからピカチュウを使う」のか「麻痺撒きからピカチュウを使う」のか、「特殊受けを潰してから10万ボルトを使ってピカチュウで攻めたい」などなどはっきりとさせたほうがパーティーを作りやすいです。
今回は試しに、「<じゅうりょく>を使って全てのポケモンを地面に降りさせたあとに<じしん>で攻めるパーティー」を作ることにしてみます。

パーティーの中心となるポケモンを決めよう

ではコンセプトにあった、パーティーの主軸となるポケモンを決めます。

ここでパーティーの強さが決まってしまうので、この部分を出来るだけ煮詰めたいところです。
ここでは<じしん>を使うことができるポケモンの中でも高いこうげきを持ち、普通に使っても安定するマンムーを採用します。また、じゅうりょくを使うポケモンとしては、マンムーが苦手なかくとうタイプの攻撃を無効にすることができるヨノワールを使うことにします。
それでは、それぞれの型を考えていきましょう。

○ マンムー 性格:いじっぱり 努力値:すばやさ「8振りミロカロス抜き」、こうげき「252」、とくぼう「余ったぶんを全部」
技:じしん、こおりのつぶて、ストーンエッジ、みがわり 持ち物:いのちのたま
じしんを中心に戦います。こおりのつぶてはドラゴンポケモン対策、ストーンエッジはくさタイプに等倍のダメージを与えられます。

○ ヨノワール 性格:わんぱく 努力値:HP「252」 ぼうぎょ「252」
技:じゅうりょく、ねむる、おにび、ナイトヘッド 持ち物:カゴのみ
ゲンガーやロトムにマンムーが弱いので、こいつにまで降臨してきたら話にならないので、ちきゅうなげではなくナイトヘッドを採用。ハピナスに弱くなるが、そこは後で他のポケモンで補うことに。

コンセプトの穴を埋める

まずは、マンムーとヨノワールの弱点を洗い出します。
すばやさと決定力の高いポケモン:すいすいキングドラ、すいすいルンパッパ、スターミー、ゲンガーなど
ここではすばやさが高いポケモンに対してもある程度かそくで対抗できるメガヤンマを採用します。ひこうタイプのメリットは失われてしまいますが、重力下であればさいみんじゅつの命中率が上がるのがポイントで、問答無用で相手のポケモンを黙らせることが可能になります。
また、すばやさと決定力が高いポケモンの中に特殊アタッカーが多い点に注目して、特殊耐久が高めのポケモンを投入します。

○ メガヤンマ 性格:おくびょう 努力値:とくこう「252」 すばやさ「252」 HP「6」
技:さいみんじゅつ、むしのさざめき、エアスラッシュ、みきり 持ち物:オボンのみ
マンムーの苦手なかくとうタイプに対してもエアスラッシュで対抗することができます。ただし、耐久は低いので使い方がポイント。持ち物はステルスロックを撒かれても降臨回数を増やせるようオボンのみを使用します。HPは4の倍数+1になるよう、多少調整することにします。

○ ハピナス 性格:おだやか 努力値:とくぼう「252」 ぼうぎょ「252」 すばやさ「6」
技:でんじは、れいとうビーム、かみなり、たまごうみ 持ち物:たべのこし
すばやさが高いポケモンの対策で投入しているためでんじはをメインに添えます。その際にじめんタイプが怖いため、れいとうビームを組み込みます。だいもんじ・れいとうビームだとみずタイプにダメージを与えにくいので、でんじはと被りがちで怖いですが、かみなりを入れることにします。こいつもじゅうりょくを覚えますが、今回は見送ります。

どんどん煮詰める

メジャーポケモンの対策

ここでメジャーポケモンの対策を考えます。
ガブリアスに関して、エースであるはずのマンムーに頼りきりになってしまっていますので、ここを補う必要があります。また、ギャラドスも苦手なのでそこも補う必要があります。

○ スターミー 性格:ずぶとい 努力値:すばやさ「212」 とくこう「108」 HP「190」
れいとうビーム・かみなり・ハイドロポンプ・サイコキネシス @こだわりスカーフ
一般的なスカーフスターミーでは耐久面が心配なので他を削ってHPに努力値を割きます。
すばやさは1回加速したメガヤンマ抜き、とくこうはれいとうビームでガブリアスを確定1発調整です。

最後の1匹

ここまで来ると、パーティーの主体的な動きには関連してきませんが、よりスムーズな動きをサポートするともに、弱点を補う大切な部分なので、よく考えたいところです。動きが単調なアタッカーが多く、みがわり+補助技に極端に弱いため、みがわりに強めのポケモンを入れたいところです。

○ ゴウカザル 性格:せっかち 努力値:すばやさ「252」 こうげき「252」
技:とんぼがえり、アンコール、だいもんじ、インファイト 持ち物:たつじんのおび
みがわりに強いとんぼがえり持ちで、スターミーやメガヤンマと組み合わせることで単調な動きに様々なバラティーを加えることが出来ます。

基本的にこの位置はゴウカザルを入れると凄く安定したりします(笑)

対戦してみよう!

ここまで出来たら育成して対戦してみましょう。色々対戦する過程で、パーティーの新たな弱点が見えてきます。
多分このパーティーを使うとじゅうりょくに頼る部分が大きく、無理な構成になっていると思いますので、そこらへんを調整することになりそうですね。すなあらしパーティーの多さからかみなりも使いにくそうです。

主に最後の1匹を入れ替えながら対戦していって、ぴったりとしたらそれでOKです。上手く合う奴がいなければ2匹変えてみたりも試す必要がありますが、あとは調整あるのみです。技は環境の流行に合わせて柔軟に。

また、この段階まで来ると「ポケモン鑑定版」などで鑑定してもらったり、強い人にアドバイスを受けたりするのも有効です。その際に、しっかりと「コンセプト」やポケモンを選んだ経緯や理由などを説明したうえで、適切なアドバイスをもらうよう心がけると良いと思います。参考になってもならなくても、しっかりとお礼は言いましょう。

総括

即席で考えながらパーティー構築を実践してみましたが、実際はもっと試行錯誤しながら作り上げるものです。やはり自分で考えたパーティーを使って対戦するのは楽しいものですが、他人のパーティーを使うのも新鮮で面白いです。
視野を広げる意味でもたくさんパーティーを作り、たくさん対戦していきましょう!